板金加工品
【板金加工品】株式会社大林製作所 様
ボンデ鋼板(SECC1.2t)アルゴン溶接でつなぎ目難解カバーの製作
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材質
SECC材 ボンデ鋼板1.2t
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寸法
L210×W140×H130
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技術
レーザー加工 曲げ加工 アルゴン溶接 仕上げ
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納期 金額
数量40ケ 3週間 4000円(材料費+加工費)
簡易説明
埼玉県川口市の医療機器メーカー様向けにボンデ鋼板1.2tを使用し機械のアームカバーを製作いたしました。
先方の設計部の担当者様とで打合せや試作を行い、レーザー加工_曲げ加工_アルゴン溶接加工_仕上げ加工_完成までと一貫生産での製作となりました。
【納期・金額・加工方法などは下記より】
詳細説明
「プレス品のような形状でも板金加工できますか?」依頼への対応
ボンデ鋼板を使用したプレス成形のようなアームカバーの依頼
10年以上のお付き合いがある埼玉県川口市の株式会社大林製作所様より
「数が出ないため、プレス量産でなく板金加工で対応して欲しい」
という相談をいただき、適切な板厚・仕上げ具合など打合せを行い加工をスタートいたしました。
従来の方法ですと樹脂を用いたカバーであったのですが、大量生産ではないこと
鉄を素材とすることで凛とした印象にしたかったという理由でボンデ鋼板での製作となりました。
板金加工にて対応し溶接のつなぎ目難解な仕上がりで完成
【完成写真1】
この写真内でも3点部品で構成されているが
つなぎ目がわかりにくい仕上げを行っています。
この程度で塗装をおこなえばプレス成型をしたような
一体感が表現できます。
【完成写真2】
裏側からの写真になります。
全体を溶接をしている箇所と、一部のみ溶接を行っているところがあります。
これは今回の材料の板厚が1.2tと薄いため、全周溶接を行うと熱による
歪みが生じてしまうため適度な溶接と一体となるような丁寧な仕上げによって
完成されています。
試作開発品を板金加工で行うことで得られるメリット3つとは?
大量生産が見込まれる状況であれば専用の金型を製作し、
プレス加工で数多く製作することで、1ケあたりのコストが
抑えることができ、経済的かもしれません。
しかし、専用の金型を製作するだけで数十万から数百万と初期投資が
必要になりコストだけでなく期間も必要となってしまいます。
板金加工であれば、開発や試作といった単品から量産とまではいかないが
まとまった数への加工において下記のようなメリットを得られることができます。
1:製作数1ケから比較的安価に製作することができる。
板金加工は、名前の通り板から汎用性のある金型や設備で作りあげるため
特殊な金型や専用機械が不要で製作することができる。
2:僅かな修正でも、柔軟に対応ができる
専用金型で製作した場合には、変更や修正に金型メーカーや加工会社へ
依頼をし時間をかけて調整が必要となってしまう。
だが板金加工であれば、穴の位置や外形の大きさはデータを修正するのみで
柔軟な対応ができ、かつ金額も低く抑えることができる。
3:溶接まで一貫しておこなえれば、製作対応範囲は拡がる。
板金加工もすべての製品を網羅できる加工ではないことは注意しておく必要があります。
曲げ加工やスポット溶接といった簡易な溶接まで対応という会社から
製缶加工のような本格的な溶接まで行う会社など様々です。
溶接まで行う加工会社であれば、試作依頼においても再現性高く
加工対応でき組立評価をしっかりと行うことができます。
まとめ:ボンデ材を用いた開発試作手配に必要な設備・技術とは。
今回のようなプレス成形のような加工品を板金加工で再現するためには
「板金加工+溶接加工+仕上げ」
が必要になってきます。
多くの板金加工会社がある中で、形にしたい製品を再現できるかどうかは
その会社での普段手掛けている製品や、どういったお客様に提供しているのかが
重要になってきます。さらに生産体制や納期対応など多くのことを
検討・問合せをしていく必要があるのはやむを得ないかもしれません。
もっとも再現性に重要となる溶接においてもアルゴン溶接や半自動溶接など種類によって
再現の可否が変わってきてしまいます。
今回のような試作からボンデ材でのカバーを再現してきた上野製作所であれば
お客様の製品図面を再現することが可能かもしれません。
板金加工に関するお悩みを抱えている場合には是非一度ご相談いただければと思います。
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「ボンデ鋼板を使用した溶接まである板金加工の依頼先を検討している。」
「他の加工事例もあると言ったがどういったものか知りたい。」
などご希望の方は【お問い合わせ】よりご連絡ください。
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