「曲げで割れてないの？」アルミ材5t曲げをきれいに仕上げる方法とは？

 

 

アルミ板5mm材を使用したライト用取っ手の加工依頼の経緯

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群馬県前橋市にある消防車などの緊急車輌向けにライトや梯子などを製作されている会社より
ライト用に使用する取っ手のご依頼をいただきました。

軽量化して持ち運びよくするためハンドル部分をアルミ製にし
強度を要するため5mmの厚さでの完成をご希望でした。
さらに白アルマイト処理も施すためキズへの配慮をし
加工時の擦り傷を最小限にしながら加工対応しました。

数量は10ケと決して多いわけではありませんが、このような少量注文の
アルマイト処理の対応も外部企業と協力しながら生産体制を整え
日程や加工内容を検討し対応いたしました。

 

 

【お客様からの課題】アルミ板材5mmの曲げ加工でヒビ割れ無くきれいに曲げられますか？

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打ち合わせ後の試作加工時、通常の板金加工方法にて
「レーザー加工」→「曲げ加工」を行った際に曲げ部分の外側に
ヒビ割れが発生していまい製品としてはNGとなってしまいました。

 

SPC材やステンレス材とは異なりアルミ材の特徴として粘り気が少ない金属のため、
曲げ加工による割れが比較的生じやすく同じ5mmでもステンレス材やSPC材では
割れも無く曲げることが出来るのに対しアルミ材では板厚が増えることにより
写真のように割れてしまう傾向があります。

取っ手としての使用ということもあり
外観面にもなるため
「曲げ部分の割れを無くせないか？」という要望が出てきました。

 

アルミ材　5mmをきれいに曲げる方法とは？

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通常3mmくらいの板厚であればヒビ割れが発生しにくく
通常の板金加工でも対応が可能ではるが、
今回のように5mmという厚いアルミ板の割れを防ぎながら曲げる方法としては

 

・曲げの加圧部をR形状にして分散させる。

 

・板材の目に対して曲げ線をクロスさせる

 

という方法が考えられます。

加圧する力を分散させるように先端がR形状の金型で曲げを
行いましたが、それでも小さい割れが発生してしまいました。

そこで板材の目に対して曲げ線をクロスさせることで
板が割れにくくなり外観を維持しての完成が可能になります。
絵にすると下記のようになります。

 

そのように材料の特性と金型の特徴を利用して加工を
行うことでヒビ割れのないアルミ材5mmの曲げ加工が可能になります。

 

 

 

まとめ：「曲げ金型×材料の特性」の知識と経験で対応可能です。

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今回のようなにアルミ材5mmの曲げ加工品を行う際に必要なのは
Rのついた金型を使って加圧を分散させることと、
材料のロール目という特性を把握することでした。

知識や経験だけでなくその知識や経験を活かす
設備や生産体制が整っているかという点も重要になりますし
多くの加工品の経験を加工に活かせるかということも大切です。

量産加工のような製品のための設備でなく
既存の設備をもって加工に望むという試作加工対応の会社として
完成させた製品であると思います。

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「アルミ材の4mmや5mmといった加工について詳しく知りたい。」

 

「手元にある図面の加工が対応可能か、単価はいくらか？納期はどのくらいか？知りたい。」

 

などご希望の方は【お問い合わせ】よりご連絡ください。

 

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